症状はないのに、なぜ定期的な検診が必要なのか❓
みなさんは定期的に歯科検診(メンテナンス)を受けていますか?
なぜ定期的に来る必要があるか、疑問に思う方も少なくないと思います。
今回は、定期的に歯医者に行かなくてはならないのかを、お話ししたいと思います。

今の時代、歯科に定期的に来院される方が増えています。
ラビットでは月の半分以上が検診の患者さんです。
「昔は虫歯があったら抜いてた」「もっと定期的にきてたらこうならなかった」など色んな患者さんから、よくこのような言葉をお聞きします。
昔は取り敢えずの治療が多かったようにも感じています。
今の歯科医療は予防の時代になっています!
まず、予防とはどういう意味か?みなさんはご存知でしょうか❓
予防とは”病気の進行を最小限に抑えて、それ以上進行しないように防止する事”をいいます。
なにもなくても歯医者に通うことは予防に繋がっています。
予防をする事により歯を長く保つことができます。
検診を受けていない人と受けている人とでは、これだけ差が出ています。

そして他国で比較した場合でも、明らかに差が出ています。

歯科検診ではなにをしているのかというと、歯の掃除をしているのではなく、予防をしているのです。
検診では、歯茎の検査や、水や振動などで汚れ(バイオフィルム)を落とします。

バイオフィルムは歯医者でしか取れない菌の膜で、バイオフィルムが溜まると歯周病や虫歯のリスクが上がります。
バイオフィルムを取ることが歯を健康に維持する事に繋がっています。
歯茎の検査では、目で分からない所を診る大切な検査になります。
歯周病のレベルや、歯茎の炎症を確認する為に行っています。
歯周病のレベルや歯茎の状態によって治療や、施術の内容、メンテナンスの期間などを決めています。
年に1回全体のレントゲンを撮り、目で見ては分からない虫歯や歯を支えている骨の状態などを確認します。
レントゲンの撮影や歯茎の検査は、歯周病や虫歯の早期発見、早期治療に繋がっています。
定期的に来てるのに、”虫歯になった””歯茎の状態が悪くなった”などの経験をした方もいると思います。
口を健康に保つには、セルフケアとプロケアのバランスが大事になります。

プロケアを受けていても、セルフケアを怠ってしまうと、虫歯や歯周病のリスクは上がってしまいます。
セルフケアが上手くできているか?なんで悪くなってしまったか?など、歯科衛生士と共に原因を知り、原因を改善する事が大事です。
定期的に検診を受けることによって、自分の口の状態を知り、現状の維持や改善を目指します。
口の健康は全身の健康とも深い関わりがあります。
前にもブログに書きましたが、歯周病はさまざまな全身疾患と関係しています。

口の状態が悪くなると全身疾患のリスクも上がります💦
私は歯科衛生士8年目で、沢山の患者さんを治療してきました。
1番難しいと感じている事が高血圧や糖尿病を持っている患者さんの歯周病治療。
血圧の薬は歯茎が腫れやすくなる
糖尿病ではHbA1cのコントロールが上手くできていないと歯茎も悪くなる
そして、何倍も歯周病のリスクが高くなります。
歯周病の症状がでないように維持する事がとても難しいと感じています。
私の母は歯科に行く事が苦手で、高血圧で歯周病の中等度
歯が1本でもダメになった時の大変さを、色んな患者さんを見て知ってきました。
私は母に口酸っぱく定期検診ちゃんと行って!と釘を刺しているレベルです笑
歯をダメにしてほしくないんです!笑
長くなりましたが、ラビットに通っている患者さんに定期的に通ってもらい、健口になってもらいたい‼️歯をダメにして欲しくない‼️ということが少しでも伝わり、定期的に検診に受けてくれる患者さんが増えたら嬉しいです😌



